Cryptobiosis of Annatto60

アナトー・シキソのクリプトビオシス

「聖なる果実」の柑橘類

ミカン科の果物(柑橘類)は、インドのアッサムで生まれてこのかた3千万年の間、その進化の過程で、他の果樹にはとてもマネのできない”処女生殖”を続けてきました。男性(花粉)を受け付けることなく、胚(芽)を持って種子をつくるので、神のいたずらというべき突然変異がない限り、播種によって太古の母なる品種を今に持ち続ける”聖なる果実”といえるでしょう。
(天野秀二・鈴木良助著『フルーツ・ウォッチング』 P28)

合理主義と感情

合理主義者同士の場合、絶対に約束を守ると断言しても相手には信じてもらえないし、問題を解決することもできないだろう。しかし、我々はふつう、そういう問題を理屈で解決しようとしないで、感情に操られる不合理な約束によって解決しようとするのである。恥辱や罪の意識を恐れるため、起業家は人を騙すようなことはしないし、パートナーを信用する。自分と同じく、パートナーも恥辱や罪の意識を嫌う崇高な人物であるだろうと考えるからだ。牛を飼う農夫は、隣人が怒っていること、そして、意地を張り過ぎれば、隣人は(高額の裁判費用などにかわわず)損を覚悟で、訴訟を起こすに違いないことを知っているから、囲いを作るのである。

(マット・リドレー『徳の起源』P189)

問題解決機構としての感情

フランクは(そしてそれ以前にはアダム・スミスが)道徳感情を感情(emotion)と呼んでいるが、感情は、高度に社会的な生物にてっての、問題解決機構なのである。彼らは自分たちの遺伝子の長期的利益のために効率的な社会的関係を利用できるようにこれをデザインしたのである。感情は、短期的な私利の追求と、長期的な思慮分別のどちらを優先させるか迷った時に、後者に軍配をあげるのである。

(マット・リドレー『徳の起源』P187)

締めのラーメンを食べたくなる理由

肝臓が食べたものを糖に分解することで血糖値が上がる。血糖値が上がると満腹感を覚える。酒宴の前と最中で血糖値を測ってみると、酒宴の最中の方が血糖値が低い。これは、肝臓が飲んだアルコールの分解を優先して、食べた物の分解を後回しにするためだ(アルコールは分解されても糖にはならない)。肝臓がアルコールを分解している間は血糖値が上がらず、酒宴直後は「一食抜いたような感覚」になるので、どうしてもラーメンなどを食べたくなる。もちろん、酒と一緒に食べて分解を「後回し」にされた食べ物もその後分解されて、血液の中に糖が出てくるので、締めのラーメンは「糖の二重取り」になってしまう。 (『ためしてガッテン』)

重力場の中で光が曲がることを説明したアインシュタインの手紙

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(マリオ・リヴィオ『偉大なる失敗』p298)

カルデラ噴火

熊本の阿蘇山カルデラ噴火が起きた場合、カルデラの直径は20キロメートル。摂氏800度、時速900キロの火砕流が、10分で福岡に到着する。 今は支笏湖になっている場所で起きたカルデラ噴火では、火砕流が札幌まで達した。 カルデラ噴火が、日本で最後に起きたのは、7300年前の九州の鬼界島。日本では約6500年に1回の割合でカルデラ噴火が起きているので、今すぐに次のカルデラ噴火が起きてもオカシクない。 (NHKスペシャル