竹内力主演の「バトル・オブ・ヒロミくん!」という映画を観た。竹内力が、番長日本一を目指す老け顔高校生「白鳥ヒロミ」16歳を演じて大暴れするヤツ。スゲーオモシロカッタ。最高!
要するに「実写アクションギャク漫画」なんだけど、やりようがよければここまで完成度が高くなるもんなのか、と関心もした。
バカだけどバカバカしくはない。明らかに予算少なそうだけど全然ショボくなってない。どういうことなんだろうと思ってちょっと考えた。
一番のパワーの源は、竹内力の「顔面アクション」と「格闘アクション」で、まあそりゃそうだろう。「格闘アクション」がアクションの部分を、「顔面アクション」がギャク漫画の部分を、ものすごい牽引力で引っ張ってる。つべこべ言わせないすごい「説得力」。
特に気に入ったのが、ヒロミくんが腹を空かせて実家に帰って来て、妹が用意してくれた飯をガツガツ食いながら、笑顔でウトウトと眠ってしまい、ハッと気付いてまた飯をガツガツ食うシーンのアレ。しかもその場面で、妹もその同級生達(女子)もみんな、そんなヒロミくんを嬉しそうに観てるところがまた好い。
完全に規格外のヒロミくんと、彼のまわりの登場人物が意外にちゃんと〈地続き〉になっているのが、作品世界に独特の〈丸み〉を与えている。云ってること分かんない?
ともかく、愛と暴力とバカに溢れた映画。DVD買おうかなあ。
あと、教義だ真言だ儀式だってほざいてるインチキクソ坊主連中がこてんぱんにされるところも好い。
2014/12/18 アナトー・シキソ